大会レポート

2011.4.19

4月18日開催!第115回BostonMarathon(Part4)

4月18日(現地時間)に第115回ボストンマラソンが開催され、青梅マラソンから派遣の阿部豊幸選手(NTT西日本)は初マラソン挑戦で2時間15分48秒の15位。大南博美選手(ユティック)は2時間58分31秒の89位でフィニッシュしました。


女子のスタート

●阿部選手のコメント「スタート直後にトップ集団に追いつこうと思いましたがペースが速かったので5、6人の第2集団で走りました。厳しいと聞いていた30キロ過ぎの心臓破りの丘も意外とすんなり行けたのですが、その後の下りに差し掛かったら足が止まってしまいました。岩手県出身なので、日本の被災者のことを考え彼らに勇気を届けるために粘り強く走り抜きました。今回はトップ集団のスピードに全くついていけず、35キロ過ぎから失速したので、今後はスピードとスタミナを強化して2時間10分を切れるように練習してからマラソンに挑戦したいと思います。」


初マラソン15位に喜ぶ阿部選手

●大南選手のコメント「名古屋国際の直前に痛めた太腿の裏が痛くて走りが左右にぶれたため、足にマメができて苦しみました。ペースは速くなかったので、心臓破りの丘もそれほどきついとは思わなかったのですが、どちらかといえば足の痛みの方が気になりました。ここまでちょっと無理してるので、今後はしっかり休んで治療に専念し、夏くらいからレースに出たいと思います。」

なおその他、車イスの部では男子の副島正純(シーズアスリート)と土田和歌子(サノフィ・アベンティス)が4年ぶりのアベック優勝。土田選手は世界記録と大会コースレコードを更新。マラソンの優勝は男子のジョフリー・ムタイが世界記録(※)を上回る大会コースレコードの2時間3分2秒、女子はキャロライン・キレルが2時間22分36秒でともにケニア勢が制した。


驚異の2時間3分2秒でフィニッシュのムタイ選手


ケニアの国旗を手にフラッシュを浴びるムタイ選手(左)とキレル選手(右)

※ボストンマラソンのコースは最大高低差145mでIAAF(国際陸連)の公認コース条件である高低差42m以内、スタートとフィニッシュ地点が直線で全長の2分の1以下という条件を満たしておらず世界新記録には認定されない。