大会レポート

2016.3.14

【第50回大会】30キロの部スペシャルスターター・瀬古利彦さん(DeNAランニングクラブ総監督)レース終了後のコメント

30キロの部のスタート地点に集まる選手たちを「気合だ!気合だ!」と鼓舞し、ランナー全員がスタートを切るまで約15分間、軽快なトークと応援で大会を盛り上げた、第50回記念大会30キロの部スペシャルスターターの瀬古利彦さん(DeNAランニングクラブ総監督)。

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節目の大会での大役を終えた瀬古さんに、改めて青梅マラソンへの想いを語っていただきました。

「10年ぶり3回目のスターターでしたが、10年前とは全然違って、みなさん走ることを凄く楽しんでいたし、楽しむ余裕があった。こっちまで楽しくなっちゃって、逆に力をもらいましたね。それに、最近はフルマラソンの大会が台頭してきて、市民マラソンのはしりである青梅マラソンがどうなるか心配していましたけど、みなさん元気に30キロを楽しんで走っていて嬉しかったです」。

スターターを務めたあと、“Qちゃん”と一緒にランナーに声援を送る瀬古さん。

スターターを務めたあと、“Qちゃん”と一緒にランナーに声援を送る瀬古さん。

30キロの部の参考記録保持者(1時間29分32秒)でもある瀬古さん。今大会、瀬古さんの記録を破れば賞金300万円でしたが、残念ながら賞金獲得者は現れず……。

大会記録を出した24歳のとき(=’81年、第15回大会でオープン参加)から35年間、記録が破られていないことについて瀬古さんは、「早く一流選手がいっぱい出てきて私の記録を破るようになってほしい。ここでちゃんと私の記録を抜けたら、フルマラソンで2時間6分も切れるはず」と、コメント。高低差約86メートルの青梅マラソンの難コースにも触れ、「これで1時間30分切るのは難しいと思う反面、改めて自分は速かったんだなって思うよね(笑)」と、“王者の貫禄”を覗かせました。

また、30キロの意義についても言及。「30キロはフルマラソンへのステップアップになる一番良い距離だと思っています。だからこそ、大学生にももっと出場してほしいし、練習の一環にしてほしい。早稲田の監督にもどんどん出場選手を出せって言ってるよ(笑)。記録の出しやすい大会だけでなく、厳しいコースを走り切ってこそフルマラソンにつながるので、この30キロという距離を自由自在に走れるようになってほしいですね」。

今後の青梅マラソンについては、「30キロのレースは世界的にも珍しいし、だからこそ、永遠に残してほしい。青梅マラソンならではの距離、コースを未来永劫続けてほしいです」と、期待を込めました。

節目を超える新しい青梅マラソンに向けて、みなさんも一緒に盛り上げて行きましょう!

瀬古さんの著書『瀬古利彦のすべてのランナーに伝えたいこと』(中径の文庫、600円+税)の販売会も実施。初心者でもマラソンを走りきれる、折れない心の作り方が綴られている。

著書『瀬古利彦のすべてのランナーに伝えたいこと』(中径の文庫、2015年11月発行、600円+税)の販売会も実施。初心者でもマラソンを走りきる、折れない心の作り方が綴られている。