ニュース

2024.2.19

【第56回大会】女子30キロの部総合優勝、一山麻緒選手(資生堂)インタビュー

DSC03064

第56回大会、女子30キロの部総合は、一山麻緒選手(資生堂)が1時間45分21秒で優勝しました。

昨年のMGCで2位に入り、パリ五輪マラソン代表に内定している一山選手。アップダウンの多いパリのコースを想定し、同じく起伏が激しい青梅マラソンを「五輪前最後のレース」と決めて臨んだといいます。

レース前半から他の女子選手を引き離し独走体制に。しかし、昨年から感じている右脚の違和感と、「思っていたよりタフなコースだと感じた」という急勾配に悩まされ、序盤から「苦しい」と思いながらの一人旅だったそうです。「でも、本当にたくさんの方が応援してくださり、折り返してからもランナーの方々が大きな声援を送ってくれて……。こんなにも多くの方に応援してもらえて嬉しいなという気持ちで、最後まで走ることができました」と、レースを終えた安堵感を湛えた表情で語ってくれました。

DSC02897

DSC02938

野口みずきさんが青梅マラソンを走ったあと、アテネ五輪で金メダルを獲得しましたが――と話を向けられると「私はまだまだ(笑)。そんなイメージを持つことができません」と謙遜。それでも「パリに向けて、これからは走り込みが入ってくる。練習をしっかりこなしていけば自信にもなってくると思います。オリンピックのスタートラインに立ったときに『レースが楽しみ』と思えるくらいに調整できれば」と、青梅からパリへとつながる今後の道のりを見据え、前を向いていました。

◇一山麻緒(資生堂)
1997年5月29日、鹿児島県出身。26歳。2020年の「名古屋ウィメンズマラソン」で東京五輪代表に。「東京2020オリンピック」では日本勢4大会ぶりの8位入賞。2022年に資生堂に移籍。2023年MGCで2位となり、2024年パリ五輪代表内定を獲得。