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【第49回大会レポート】男子30キロの部優勝者・長谷川清勝選手(JR東日本)インタビュー
「集団でのレースでしたので、本当に勝てると思ったのは最後の1キロを切ってから。タイムより勝負にこだわっていたので、優勝できてうれしい」
第49回青梅マラソン栄光のゴールテープを切ったのは長谷川清勝選手(JR東日本)、タイムは1時間33分6秒。ゴール時は表情を崩さず、ガッツポーズも小さく控えめでしたが、レース後のインタビューでは「大きな大会で勝ったのはこれが初めて」と少し照れながらも頬を緩ませました。
レースは最初の5キロが16分07秒、10キロは31分49秒とゆっくりとしたペースで進み、長谷川選手を含むトップグループは大きな集団が形成されました。
「(青梅を)走るのは2回目なので、アップダウンの多いタフなコースだということは頭に入っていました」
JR東日本に所属する長谷川選手にとって、コースと並行して青梅線が走っていたのも力になったと話します。
「今日は各駅の皆さん大変だと思いますが、そういった方々のお陰で、自分は競技に集中できるんだから頑張らないといけないと思いました。山歩きが好きで、青梅線は利用することがあるのですが、とても景色が良い路線ですよね。さすがにレース中は楽しむ余裕はなかったですけれど」
レースが動いたのは22キロ過ぎ。集団から荻野皓平選手(富士通)が抜け出すと、これに長谷川選手と菊地聡之選手(城西大学)がつき、3人での争いとなりました。さらに25キロ付近で、今度は菊地選手が仕掛けトップに飛び出します。
「急にペースが上がったんでついていけず、30メートルくらい離されました。でもまだこれから勝負どころはある、ここは我慢だと思って、自分のペースを守りました」
長谷川選手の読みどおり、ゴール1.5キロ手前、青梅市役所付近で菊地選手を捉えると、ここからラストスパート。みるみると、差を広げました。
「スピードを上げましたけど、思っている以上に余裕があった。行けると思いました」
クレバーなレース運びで、見事、接戦を制した長谷川選手。次の目標は今大会の優勝により派遣が決まった、4月のボストンマラソンです。
「これまでフルマラソンは2時間15分のカベがなかなか破れないんですが、今回、青梅で30キロをきっちり走れたことで、自信がつきました。ボストンでは自己ベスト(2時間15分15秒)の更新を目指します。11分、12分台のタイムが出せれば、オリンピック代表選考レースでも勝負できると思いますから」
青梅マラソンから世界へ。長谷川選手のますますの活躍を期待しています!