大会レポート

2017.2.21

【第51回大会】男子30キロの部日本人トップ(総合3位)・神野大地選手インタビュー


青山学院大在籍時に「3代目・山の神」で知られ、今シーズンも5000メートル、

1万メートル、ハーフマラソンで自己記録を更新してきた神野大地選手(コニカミノルタ)の出場にわいた今大会。

神野選手は、目標にしていた優勝と大会記録更新を逃し、惜しくも3位に。タイムは1時間31分33秒。

「優勝も大会記録更新もどちらも達成することができず、力不足を感じました」と、レースを振り返りました。

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10キロ通過時点で大会記録更新は難しいと感じ、集団の後ろに下がったという神野選手。そこから集団のペースが10キロ~15キロ、15分50秒ほどまでに落ちたそう。「外国人の選手にすれば、15キロジョッグ+15キロレースのように感じたかもしれないし、それが、最終的な負けにつながった。大会記録を出せなくても、元のペースを維持していれば、外国人の選手と差を広げられたかもしれない。悔いが残っています」。

初の30キロ挑戦で、1万メートルやハーフマラソンとの違いも痛感。「今までのレースだと1回無理だと思っても体が動いて対応できましたが、今回、24キロの時点で1回無理だと思ったらもう足がついてこなくなって、自分の持ち味を発揮できず終わってしまいました」。

21キロ付近、得意の上りで仕掛けるも、優勝したチェボティビン・エゼキエル選手も2位のギザエ・マイケル選手も離れない。「気持ちの面で弱くなってしまった」と、その時の気持ちを明かしてくれました。

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来シーズンの初マラソンのステップにするために、同じ日に行なわれた熊日30キロよりもタフなコースである青梅マラソンに出場したという神野選手。「まだマラソンを走りきる脚力がないことを改めて理解できました。元々、青梅マラソンが終わって、脚力のトレーニングをすることは決まっていたのですが、今回のレースでは、そのトレーニングをしていないところの弱さが出た。これからしっかり鍛えていきたい」と前向きなコメント。

スタートから多くの声援があったことにも触れると、「折り返してきついところで、市民ランナーの方々から、“大地!”“まだいけるぞ!”という声をたくさんいただいたので、スピードにのれました。(雰囲気が)いいなと思いながら走っていました」と、笑顔を見せました。

「今日が“マラソンに向けての第1歩”と考えていましたが、今日の結果では半歩くらいしか進めていない。2020東京オリンピックのマラソンでメダルを獲得することが最大の目標なので、これから一歩一歩踏み出していって結果につなげていきたいです」。

これからの活躍を期待すると共に、“青梅の神”として、また、いつか再び青梅路を駆け抜けてほしいです!

◇神野 大地(かみの だいち)
1993年9月13日愛知・津島市生まれ。23歳。
2012年、中京大中京高から青学大に入学。
箱根駅伝は2年時に2区6位。3年時に5区1位で母校初優勝。
4年時は5区2位で連覇に貢献。
2016年、コニカミノルタ入社。ベスト記録は1万メートル28分17秒54、
ハーフマラソン1時間1分4秒。165cm、45kg。