大会レポート

2011.2.20

第45回記念大会30キロの部の表彰式が行われました

第45回記念青梅マラソン大会の30キロの部の表彰式が、20日午後2時半過ぎ、青梅市総合体育館前庭で行われました。

男女それぞれ、総合1~3位、40歳代1位、50歳代1位、60歳以上1位の選手が表彰台にあがり、賞状やメダル、副賞が授与されました。

ゴールテープを切る直前まで1位と2位の選手が競り合うなど、見ごたえ抜群だった男子30キロの部では、ボストンからの招待選手で青梅マラソン初出場の、ジェイソン・レムクール選手が優勝。タイムは1時間32分08秒で、外国人選手が賞杯を手にしたのは、’98年開催の第32回大会以来13年ぶり。

レムクール選手は「青梅は想像以上にタフなコースでしたが、優勝できてうれしい。応援の人たちも素晴らしく、とても楽しい大会でした」と、清々しい表情で喜びをかみしめていました。

レムクール選手と、ゴール直前でデッドヒートを繰り広げた阿部豊幸選手(NTT西日本)は、1時間32分09秒と、1秒差で2位に。

阿部選手は「ラストは勝つつもりでいたのですが、最後の直線が思ったよりも長く、体力を消耗してしまいました」と、今大会のゲーム展開を冷静に振り返り、「今後は練習もワンランクアップさせ、スタミナもスピードもつけたいです」とコメント。今大会の経験が、新たな目標を掲げる、いいきっかけになったと話してくれました。

地元の青梅出身で今大会には高校生のとき以来11年ぶりの出場となった、清水大輔選手(カネボウ)は、1時間33分15秒で3位でした。

「青梅で30キロを走るのは初めてでしたが、後半5キロが想像以上にきつかった。とくにラスト3キロは、スタミナ切れと両足のマメがつぶれたことで、視界がぼやけてきてしまい本当にきつかった」。
ゴール直後、思わず倒れこんでしまうシーンもあった清水選手ですが、「沿道に見覚えのある方がたくさんいて、誰よりもボクへの応援が多かったように思います」と、地元で走れた喜びを笑顔で語ってくれました。

女子の部総合の1位は、終始トップを独走した大南博美選手(ユティック)。1時間46分27秒と、2位以下に2分以上の差をつけ、堂々とゴールテープを切りました。

大南選手は「昨年は2位だったので、今年は絶対に優勝したかった。沿道の応援にも本当に励まされ、今日は自分の走りができました」と、ゴール直後にも関わらず、疲れを感じさせない満面の笑顔で話してくれました。

2位の牧島さおり選手(キヤノン)は1時間48分20秒でフィニッシュ。

「完走が目標だったので、最低限の目標は果たせたました。トップに離されて勝負にならなかった点は残念……」と牧島選手。しかし、「沿道の声援では名前を呼んでくれるひともいて、それはうれしかったですね」と、思い出に残る大会になったようです。

女子総合3位は、40代の部の1位としても表彰された、星野芳美選手(eA静岡)。記録は1時間53分29秒でした。

また、30キロの部では、男子40歳代、男子50歳代、男子60歳以上、女子60歳以上で、それぞれ大会新記録が出ました。 30キロの部男女それぞれの年代別1位は以下の通りです。

■30キロの部男子40歳代優勝
和田 孝司(神奈川県、多摩川クラブ)
1時間45分56秒(大会新)

■30キロの部男子50歳代優勝
奈良部 悟(東京都、東京都庁)
1時間46分09秒(大会新)

■30キロの部男子60歳以上優勝
山崎 進(宮城県、しばたさくら)
1時間58分14秒

■30キロの部女子40歳代優勝
星野 芳美(静岡県、eA静岡)
1時間53分29秒

■30キロの部女子50歳代優勝
落合 さえ子(東京都、東京陸協)
2時間17分07秒

■30キロの部女子60歳以上優勝
行川 美佐子(東京都、東京陸協)
2時間23分25秒(大会新)

男子総合1位のジェイソン・レムクール選手と、女子総合1位の大南博美選手のインタビュー記事は、後日アップします。お見逃しなく!