大会レポート

2016.2.24

【第50回大会】男子30キロの部優勝者・押川裕貴選手(トヨタ自動車九州)インタビュー

記念すべき第50回大会で優勝を飾った、25歳の成長株・押川裕貴選手(トヨタ自動車九州)。タイムは1時間31分37秒。

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「今回は自己記録(1時間30分43秒)や大会記録を狙いにいくつもりで途中まで自分でペースを作りましたが、走っているうちに厳しくなり、目標を最低限の優勝に切り替えました。ラスト5キロは優勝という二文字に向けて勝ちにいったレースでした」と、冷静にレースを振り返る押川選手。

優勝という目標は昨年の秋口からあったと言い、「マラソンに挑戦したいという思いが強く、第一段階として、今年は“30キロ優勝”を目標にしました。今回達成でき、次に繋がるステップになりました」と、自信をのぞかせた。

レースは、ラスト300メートルまでケニア出身のギザエ・ミッチェル選手(スズキ浜松AC)と接戦を繰り広げ、残り3キロで勝利を確信したそう。

「25キロで苦しくなりましたが、27キロあたりでミッチェル選手も余裕がなさそうに感じて。その場面で一回前に出ようか考えたのですが、確実に勝つため、ラストのコーナーの手前、300メートルで出ることに。そこからなら勝てるという確信がありました。勝ちパターンに持ち込もうという思いでレースを進めていました」。

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今大会、“公務員ランナー”の川内優輝選手(埼玉県庁)ら招待選手が注目されるなか、一般出場で優勝した押川選手。「川内さんは市民ランナーとして活躍されていますが、僕らもしっかり練習をして実業団という自信をもってやっています。フィールドが違っていても、こういった大会では川内さんをふくめ、出場選手全員に負けたくないという気持ちで走っています」。

次の目標は、8月に行なわれる「北海道マラソン」。「暑い中でもしっかり走れるというのを見せたいし、勝つというのが重要。この青梅マラソンのように勝ちにいって優勝したい」。

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青梅マラソンから世界へ。押川選手のさらなる飛躍を期待しています!

◇押川 裕貴(おしかわ ゆうき)
1990年6月2日長野・山形村生まれ。25歳。
岐阜・中京校2、3年時に5000mで高校総体出場。
2009年、トヨタ自動車九州入社。ベスト記録は1万m28分39秒27、
ハーフマラソン1時間2分30秒、マラソン2時間13分24秒。 173㎝、56kg。