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2013.3.10

【第47回青梅マラソン大会】男子30キロの部優勝者インタビュー・伊藤正樹選手(コニカミノルタ)「スタート前に柏原君と、川内選手の話をしていたんです」

「柏原君とは、同じ東北地方出身ということで、高校時代から勝ったり負けたりを繰り返してきました。学生のときは置いていかれましたけど、今回は絶対負けたくないと思っていたので、勝てて良かったです。これからも、お互い切磋琢磨して強くなっていければと思います」。

第47回青梅マラソン大会で、柏原竜二選手(富士通)が注目を集める中、虎視眈々と優勝をねらい、33年ぶりに大会記録を更新して優勝した伊藤正樹選手(コニカミノルタ)。「大会前からこのレースは勝つということを目標にしていたので、優勝できて素直に嬉しいです」。伊藤選手は、レース直後のインタビューでそう話してくれました。

第47回青梅マラソン大会が行われたこの日、「熊日30キロロードレース」(熊本県)では、“公務員ランナー”の川内優輝選手(埼玉県庁)が1時間29分31秒の好タイムで優勝。スタート前にそれを知った伊藤選手は、スタート直前に柏原選手と、川内選手の話をしていたそうです。「柏原君と、おれらもがんばろうって声を掛け合っていたんです」。

そして、伊藤選手も優勝。しかし、川内選手のタイムと、自身の記録(1時間30分21秒)を比較すると、「今後、マラソンを走るにあたって(30キロで)29分台を出さないと日本代表に選んでもらえないですよね」と、まだまだ課題が残る部分もあるようでした。

また、川内選手と柏原選手は、来年の青梅マラソン大会への挑戦を表明。伊藤選手はディフェンディングチャンピオンとして受けて立つのでしょうか? 「今後、マラソンを視野に入れるなら30キロは外せません。走るからにはどのレースも頂点を目指します」。

伊藤選手は、元日の「全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)」で、5区区間賞を獲得し、チームの優勝にも貢献。今大会をふくめ、実業団1年目で良い結果が残せた要因は、環境の変化、だそう。

「コニカミノルタというチームを選んだのはスローガンが“世界へ”だったから。強い先輩たちの意識の高さや生活スタイルで学んだことを吸収し、日々、練習に取り組んできました。この1年、本当に故障なくできたので、少しずつながら、成果が出ているのかなと思います。宇賀地選手など、(チームの大黒柱に)頼っている部分もあると言われたこともあり、悔しいと思ったこともあります。ですので、少しでもチームの力になれればと今も練習にのぞんでいます」。

2016年のリオデジャネイロオリンピックのマラソン出場を目標に掲げている伊藤選手。青梅マラソンから世界へ。活躍を願っています。そして来年、伊藤選手、柏原選手、川内選手の3人が青梅路を走っている姿が見られることもひそかに期待していますよ!