大会レポート

2018.2.20

【第52回大会】男子30キロの部優勝者、岡本直己選手(中国電力)インタビュー

男子フィニッシュ(別カット)②

第52回大会、30キロの部の男子で見事総合優勝を飾ったのは、33歳のベテラン・岡本直己選手(中国電力)。タイムは1時間33分08秒でした。

レースは途中から5人の先頭集団による争いとなりましたが、「ひとりでも早く落ちてほしかった」と、内心焦っていたという岡本選手。しかし3日後に38歳の誕生日を迎える大ベテラン・松宮隆行選手(愛知製鋼・総合2位)が集団に残っていたことから、「松宮さんより先に落ちてはダメだ」と奮起し、来たる“勝負所”に備えていたそう。

ラスト500mで自慢のスパートを炸裂させ、2位の松宮選手に5秒差をつけて優勝。「走る回数が増えるごとに、レースの勝ち方が分かってきたというか、『ここだったら勝負ができる』というタイミングがわかってきました」と、ベテランらしいコメントでレースを振り返りました。

男子表彰式(別カット)

30キロの部の優勝者に贈られる賞金50万円の使い道は、「応援してくれている友だちと焼き肉に行きたい」とのこと。

今回の優勝によってボストンマラソンへの出場権も獲得。「ボストンではMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)を狙いたい」と意気込みを口にし、東京五輪出場への意欲を表明しました。

今年は駅伝にかける思いも強く、「ニューイヤー駅伝(全日本実業団対抗駅伝競争大会)では3年連続で入賞を逃しているので、マラソンで結果を出して、駅伝につなげていきたい」とも。

5月で34歳。2位の松宮選手も含め、ベテランが存在感を発揮した1日でした!

◇岡本直己(おかもと・なおき)
1984年5月26日、鳥取県出身。33歳。明治大学卒。中国電力所属。マラソンのベストタイムは2時間12分31秒。176センチ、57キロ