大会レポート

2017.3.13

【第51回大会】東京オリンピックへの想い&高橋尚子さんから市民ランナーへアドバイス! AOSYNスペシャルトークショーの様子

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第51回大会前日に青梅市総合体育館で行なわれた、「AOSYNスペシャルトークショー」。

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シドニーオリンピック女子マラソン金メダリストの高橋尚子さんが質問する形式で、招待選手の押川裕貴選手(トヨタ自動車九州)、神野大地選手(コニカミノルタ)、鷲見梓沙選手(ユニバーサルエンターテインメント)が、青梅マラソンのコースの印象や今後の目標などについて語りました。

その中から、今回は2020年の東京オリンピックに向けての3人の想いと、市民ランナーに送られたアドバイスを紹介します。

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東京オリンピックについて神野選手は、「陸上人生最大の目標が東京オリンピックのマラソンでメダルを獲得すること」と明言。今シーズンは、目標だった社会人1年目での5000、1万、ハーフの自己ベスト更新を達成。2年目は初マラソンに挑戦する意向で、「マラソンで結果を残して、アジア大会から世界陸上、東京オリンピックという流れでいければ」と、ビジョンを明かしました。

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押川選手は、「マラソンで結果を残してこそオリンピックが見えてくると思う。僕の場合はまだ夢でしかないと思うので、それが目標と言えるように、ここから3年間頑張っていきたい」と謙虚な姿勢を見せました。

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鷲見選手は、マラソンを走るだけの長い距離がまだ踏めていないそうで、「まずは故障しない体づくり、小出監督の練習メニューに耐えられる体づくりをしたい」とのこと。

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市民ランナーへのアドバイスでは、高橋さんも神野選手もアイシングや交代浴(温かいお湯と冷たい水を交互に浴びる入浴法)の重要性を説明。

「アイシングをすると、血管が収縮して、脳が血管を広げろという指令を出します。その時に温めてあげると、いつも以上に血管が開くので、汚い血も全部心臓に戻るのが早くなります」(高橋さん)。血行が良くなることで疲労回復につながるそう。

また、アイシングを保冷剤で行うと凍傷を起こす可能性もあるため、「必ず氷を使うように」という注意も。

「ゴールをしてそこでマラソンは終わりではなく、その後にくる筋肉痛も全部マラソンのうちのひとつなので、しっかりとケアしましょう。翌日の動きも全然違います」(高橋さん)。

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このほか、高橋さんから、前日にどうしてもお酒を飲みたい人は、飲み過ぎるとレースで脱水症状を起こす可能性があるため、「ビール1杯」くらいに留めておくこと、アルコールと一緒に水分もしっかり補給することをアドバイス。

また、大会の前日と、当日はレースの3時間半前までに「体が動くエネルギー」となる糖質を多く含む「炭水化物(白米、餅、パスタなど)」を摂ることや、レース前の給水は一気に飲むと腹痛につながるので、小まめに飲むことなどを市民ランナーに伝えました。

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ランナーのみなさん、高橋さんや現役選手のアドバイスを参考に、走る前の準備、走り終わった後のケアをしっかり行い、これからもランニングを楽しんでください!