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2015.8.05

Music×マラソン、BPMランニングで疲れず楽しく走れる!?

「BPMランニング」という走行テクニックをご存じでしょうか? 音楽を聴きながら走ることで、走るピッチを曲のリズムと同期。これによって走るときの疲労感を軽減できると言われています。

「エネルギー効率的にはイーブンペースで走ることが重要です。スタミナを無駄に消費しないためにも、走る速度を一定に保つと良いでしょう」

 

東京大学大学院教授で身体運動科学などを専門とする深代千之教授によると、人間の運動を制御する現象の一つに「引き込み現象」があるとのこと。音楽を聴くと体の動きが引き込まれ、自然とピッチが音楽のリズムに同調していくそうです。つまり、同じリズムの曲を聴いていれば、身体が同じペースで走ってくれるようになります。

 

なお、深代教授によると、実際に行われた実験でも、音楽を聴くことでランニングの快適度が変化したといいます。“嫌いな曲でランニングピッチが合わない曲”と、“好きな曲でランニングピッチが合う曲”をそれぞれ聞いた場合、走る辛さを示す「主観的運動強度」で約10%、快適度で約20%の改善が見込めたそうです。

 

「なお、音楽によるペースコントロールは、疲れてきたときこそ有効です。同じピッチを保つことが楽になりますし、自分を鼓舞するような音楽をかければ、それだけ頑張って走れるようになります」

 

また、普段からBPMランニングを意識せずに、音楽を聴きながらランニングをしている人もいますが、各曲のリズムがバラバラだと、不快に感じることがあるので注意が必要だそうです。では、自分の走るピッチに合った曲は、どのように探せばいいのでしょうか?

 

「最近ではスマートフォンでメトロノームのアプリがあるので、bpmをいくつか設定して、そのカウントに合わせて走ってみてください。目標を決めて一定スピードで走ったときに、メトロノームのカウントがスライドやピッチと同期すれば、それがその人に最適なbpmということになります」

 

後は、同じように自分の手持ちの曲を聴いてみて、メトロノームと一致するものを集めれば、ランニング用のプレイリストが作れます。スマートフォン内の曲をbpmから検索、再生できるアプリもあるので、利用してみるのもいいかもしれません。

 

「以前に『爽快ランニングプログラム』というCDを作ったことがありますが、このときには曲のピッチ自体をデジタル処理で変更。bpmを上げ下げすることで、ランニング中に自然とがんばったり、少しペースダウンしたりできるようにしました。音楽のピッチはパソコンのソフトで変更できるので、手持ちの曲をイジってみるのも楽しいかもしれませんね」

 

15年9月12日に神奈川県横浜市の日産スタジアムで開催予定の「LAWSON ENTERUN 2015 RUNNING BEAT〜Music For Runner〜」では、実際にbpmランニングを体験できる催しも行われます。興味があれば参加してみてはいかがでしょうか?

ローソンエンタラン公式HPはこちら → http://enterun.jp/